郷中教育
薩摩(今の鹿児島)には、地域の人材を育てる仕組みとして
『郷中教育』
というものがありました。
この環境の中から、西郷隆盛、大久保利通、村田新八などなど
明治維新の偉人達が多数育っていったのです。
ココでは、その郷中教育について、鹿児島市の『維新ふるさと館』発行の情報誌よりご紹介します。
<以下「維新ふるさと館だよりVol.1」より引用>
幕末維新期に多くの人材を生み出した薩摩藩。その行動力や結束力を育てたのが、薩摩藩独自の「郷中教育」でした。
郷中とは、同じ方限(地域)における武家の青少年教育のことで、藩校とは別に、学問や心身の鍛錬を目的とした“学びの場”であり、年長者が年少者を指導する仕組みになっていました。知識や教養とともに彼らが学んだのは「実践」の重要さでした。「日新公いろは歌」第一首が示すように、机上の学問だけでなく、それをもとに、武士としていかに生きていくべきかを追求していたのです。
いにしえの 道を聞きても 唱えても
わが行ひに せずば甲斐なし
(日新公「いろは歌」第一首)
<以上>
この郷中教育によって、
☆ 身につけた知識や生き方を実践すること
☆ 弱いものをいじめてはいけないこと
☆ 謝罪している(降伏している)ものを許すこと
など、たくさんのことが家庭や地域のなかで浸透していったと言うことです。
1 Comments:
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